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茶色のメガネとスエードジャケット

文・長谷川昭雄

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〈THE PARKSIDE ROOM〉というアイウェアブランドのヴィジュアルを製作した。丸みを帯びた眼鏡を好む僕にとっては、ウエリントンタイプは、少し新鮮に見えた。フレームのテンプル部分がかなり細めに仕上がっているからかもしれないし、一時期よりもウエリントンをかけている人が減ったからなのかもしれない。ブラウンは少し大人っぽく落ち着いた印象に見えるから、さらに新鮮に感じる。

合わせているスエードジャケットは、数年前に購入した〈エンジニアドガーメンツ〉のもの。実は僕は、20年位もの間、ライトブラウンのスエードのジャケットが欲しくてずっと探していた。だけど、まったくいいものに出会えずにいた。だから、これを見つけたときは、嬉しくて即購入した。一枚羽織るだけで品良く、適度に男らしく、そして大人っぽくなれるから、まだ持っていない人は、死ぬまでに手にいれることをおすすめする。初夏の涼しい日なら、Tシャツの上に。少しおしゃれしたいなら、シアサッカーシャツの上に着ても、かっこいいと思う。ってこんなに褒めておきながら、申し訳ないのだが、もうこのジャケットは手に入らない。でも、服っていうものには、「似合う、似合わない」という問題があるから、これにとらわれず、自分だけに似合うものを探すほうがいい。

モデルをしてくれたマイケルは、テニスが趣味の17歳。同じ年の他の子に比べて、どんなときでも落ち着いているし、品がある。だから、ブラウンのスウェードジャケットっていう大人にっぽい服でも、いい雰囲気で着こなせているのかもしれない。

GLASSES(THE PARKSIDE ROOM http://www.tpr.jp

SEERSUCKER SHIRT ¥16,000
(SERO/HIGH!STANDARD http://www.hrm.co.jp )

〈ENGINEERED GARMENTS〉SUEDE JACKET IS STYLIST'S OWN